ヒトの進化から考える栄養学

皆さん、こんにちは!

コラボ推進室の池田です。

 

新年度も1ヵ月が経過し、新生活を迎えられた方はゴールデンウィークでホッと一息といったところでしょうか。

もしくは「五月病」という言葉があるように、新しい環境でストレスを抱えて少し調子を崩している方もいるかもしれませんね。

「たくさん食べてストレス解消!!」

「今日は飲むぞーー!!」

と、飲み食いすることでストレス解消をするという方も多いかもしれません。

でも、ちょっと待ってください!

確かに美味しいものを食べてお酒を飲むことで「気分転換」にはなるかもしれませんが、ストレス解消のためには賢く食事をした方が良いかもしれません。

そのコツをご案内しましょう!

 

地球の誕生は約46億年前と言われています。

当時地表の温度は1,000度を越え、とても生命が存在できる状況ではなかったようです。

そこから約2億年の時を経て地表の温度が下がり、海ができました。

さらにいくつもの小惑星が地球に衝突を繰り返し、地球の表面の形状・温度が変化し、約38億年前に海の中に生物が誕生したと考えられています。

また、その38億年の間に「スノーボールアース」と呼ばれる現象が3回起こっています。

これは地球内部までは凍ってしまう現象で、当然当時存在していた生物は全滅しました。

そんな厳しく過酷な環境を経て、更に気の遠くなるような時間の後に、約6億年前に「動物」が誕生しました。

それまで、地球には「植物」しか存在しなかったのです。

 

では、動物と植物の違いってなんでしょうか?

色々な考え方がありますが、1つの大きな違いは「光合成をするかしないか」です。

植物も動物も生きるために「糖」が必要です。

植物は葉緑体で二酸化炭素・水を材料にして、光の力を借り光合成を行います。そうすることで「酸素」と「糖」を自ら作り出し生きることができます。

逆に動物は、基本的には他の生き物を食べることで糖を得る必要があります。

万一食べ物が得られない場合に備えて「糖新生」という自ら糖を作り出す機能をもっていますが、それはまた別の機会にご案内しましょう。

 

さて、約6億年前に動物が誕生するわけですが、ヒトは約700万年前に現れます。

ヒトはサルから進化したと言われていますが、同じ種から発生し、樹上生活を選んだ種が現在のサルやチンパンジー、草原での生活を選んだ種がヒトであると考えられています。

つまり、サルから直接ヒトに進化したわけではなく、同じ祖先をもちながらも生活する場所によって分化したと考えることが多いようです。

 

そんな700万年前に生存していた最古の人類は「サヘラントロプス・チャデンシス」と呼ばれ、身長は約120cm程度でした。

この頃は、草の根や葉、昆虫を食べ樹上生活の時間も長かったようです。

それから時を経て、約440万年前に「アルディピテクス・ラミダス」という種が現れます。

ラミダスも身長は約120cm程度でありながら、少しずつ地上での生活時間が長くなり、直立二足歩行が

完成に近づきます。

そして非常に長い手足をもち、草の根や葉、昆虫に加え果物をもぎとって食べるようになりました。

 

更に時を経て約390年前。

「アウストラロピテクス・アファレンシス」という種が誕生します。

アファレンシスは身長が約150cm程度で、ラミダスの時代より身体サイズが非常に大きくなります。

この頃には直立二足歩行が完成し、少しずつ走ることができるようになります。

そして、草の根、葉、昆虫、果物に加え「動物の残骸」を食べるようになりました

まだ自らの手で動物を捕まえ食べるだけの力はもっておらず、他の動物が食べ残した肉を食べていたようです。

栄養学という側面から考えると、この時代が大きな「食の転換期」となります。

つまり、アファレンシス以前の食事のメインとなる栄養素は「炭水化物」ですが、アファレンシスが肉を食べ始めることで「タンパク質」の摂取量が増え始めます。

そのタンパク質は「構造タンパク質」と「機能タンパク質」に分類することができます。

「構造タンパク質」は、その名の通り筋肉や骨・爪・内臓など身体を構成する成分です。

「機能タンパク質」は、ホルモンや神経伝達物質の生成や免疫機能の維持、体内での物質運搬・保持といった役割を担います。

ラミダスからアファレンシスへの進化は、身長が約30cm伸びています。

これは小学校2年生から6年生へ成長することと同じくらい身長が伸びていることになります。

また、アファレンシスは集団生活を送っていたことがわかっています。

それはいくつかの家族がまとまり、助け合いながら生活をしていたようです。

つまり、タンパク質の摂取量が増えたことで身体が大きくなり、心が豊かになったと考えることができます。

 

上記の神経伝達物質のひとつである「セロトニン」を例にとってみましょう。

脳の情報処理を支えている「ニューロン」。

そんなニューロンのニューロンの間には「シナプス」と呼ばれる隙間があります。

この隙間の間で「神経伝達物質」のやり取りが行われ、身体に様々な指令が送られます。

「セロトニン」は別名「幸せホルモン」と呼ばれていますが、睡眠・体温調節・摂食など生きるために必要なリズムを整えています。

このセロトニンの材料が「タンパク質」なのです。

もちろん、そのセロトニンを働かせるためにはビタミン・ミネラルといった他の栄養素が必要になりますが、そもそもタンパク質の摂取量が少ないとセロトニンを作ることすらできないということです。

そう考えれば、焼肉を食べて幸せな気ちになるのも理解できる気がしますね!!!

 

そういったことから「食べてストレス解消!!」ということであれば、しっかりお肉を食べることをおススメします!!!

お肉にはタンパク質が豊富に含まれています。

冒頭に触れた「糖新生」。これは筋肉と肝臓で行われますので、お肉をしっかり食べて筋肉をつけておけば、空腹時にも糖を作り出すことができます。

また、私たちの身体のリズムを整えホルモンの調節などを行っている神経伝達物質。

これは60種類以上にも及ぶと言われています。

睡眠を整え、気持ちをコントロールし、時にはやる気を促してくれます。

 

ヒトの進化においては、タンパク質の摂取がその一旦を担ってきました。

ぜひ、このゴールデンウィークは美味しいお肉を食べてリフレッシュしましょう!!!

 

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★本記事担当:池田幸平